ENDLESS WAY 楽曲解説(Blowin' 篇)
http://www.youtube.com/watch?v=w-BUQSo1Yc8
ENDLESS WAY スペシャルインタビューもいよいよ佳境に入ってきた。
ここまでは
History of ENDLESS WAYとも言える彼らの足跡を追う内容
が中心だったが、今回は彼らの新作の中から、今後代表作となるであろう何曲か
を深く掘り下げてみたい。
まずは、4人全員が最も思い入れが深い曲として選んだ
「Blowin'」
新生ENDLESS WAYはこの曲から始まった。
Ogurixが彼らとやる為に新たに書き上げた最初の曲であり、
hide kidが
Yaziが
Sin が、ENDLESS WAYの未来をはっきりと実感した曲だ。
捨てるんだ後悔、無駄なものは全部
生きるんだ今日を、全開で限界まで
ちっぽけな情熱で燃やせ最後の太陽
がむしゃらに、さあ飛び立とう
Yaziの疾走感溢れタイトなエイトビートに支えられた音に、力強くポジティブな
これらの言葉が響くと、聞き手の心を高揚させる風が吹き始める。
新たなスタートを象徴するナンバーだ。(渋谷陽一郎)
ちっぽけな情熱で、燃やせ最後の太陽
hide kid 「この曲はね~、この形になるまで結構試行錯誤したなあ」
Yazi 「エイトビートの難しさを痛感させられた曲」
●へえ、そうなんだ。構成やアレンジは結構シンプルというかストレートな印象だから、
わりとサクっと仕上がったのかと思ったんだけど。
Ogurix 「そう思うでしょ?俺も初めはそうなると思ってたんだけどさ。
シンプルなエイトビートでしかもテンポこれくらいだとスピードで誤魔化すことも
できず、バンドでしっかりビートを感じさせないと、疾走感まるで出ないのよ」
hide kid 「ogurixデモではカッティングがフォークチックなバッキングで歌っていて、
それはそれでノリ良かったりして」
Sin 「バンドでやるとなんでノリ悪くなっちゃうんだ!ってみんなで悩んだりしたよね」
●その問題はどうやって乗り越えたのかな。
Ogurix 「そんな感じで悩み出すと、あーでもないこーでもないって変にいじりすぎちゃうん だよね、だから1回忘れて、
ちまちましたアレンジばっさり捨ててザックリした音を 目指して、バッキングとか構成を勢い重視でやり直してみたんだよね」
hide kid 「Ogurixがこんな感じどうかな?つってギターじゃかジャーンって歌いだして
お!初めてこの曲聴いたイメージがぶわっと戻ってきた感じがして」
Yazi 「それからは早かったね。」
Ogurix 「この曲には最初はやっぱ思い入れ強くて、逆に色々余計な手を加えちゃってた気がするね」
Yazi 「大事に行こうとするあまり、立ち合いで足が前に出ないみたいな」
Ogurix 「はい、Yaziお得意の微妙な相撲例え」
Yazi 「結局、稽古するしかないんです」
●(笑)
Ogurix 「歌メロもねー、Aメロパートのとこは8符の裏感じさせるように歌わないとべたあ ってなっちゃうんだ、
しかも日本語だとどうしても符割大きくなるから、ノリ出すの ほんと難しいのよ、こんくらいのテンポの曲って」
hide kid 「ま、作ったの自分ですから。そこはなんとかしてもらわないとねー」
Ogurix 「ちっ」
●はは、そりゃそうですね。あとですね、歌詞についてもちょっと聞かせてもらえますか
Ogurix 「この曲はメロディー出来たときにかなりこんなイメージとして浮かんでたかな」
●(ちっぽけな情熱で、燃やせ最後の太陽) っていうフレーズがすごくいいなあと。
Ogurix 「ありがとうございます」
●読み込むとかなり深い詩ですよね?
捨てるんだ後悔、無駄なものは全部。 生きるんだ今日を全開で限界まで。
確かなものはきっと、それほど数ありはしないさ とか
それなりに人生歩んできたからこそ、今を生きることの大切さがわかる、そんな風に
感じられました。
そして、「ちっぽけな情熱で、燃やせ最後の太陽」僕ら世代にはかなり刺さるフレーズ
でしょう。
Ogurix 「高校生でENDLESS WAYやってた頃は時間なんて無限にある気がしてたし、
チャンスなんてこの先いくらでもあると思ってたわけ。で、ぶっちゃけこの歳になっ
てみると、確実に残り時間意識してしまう自分がいて。本気で情熱を燃やせるもの
に巡り会うチャンスなんてきっとこれが最後だろうなー、と。そんな思いが込められ
てます」
新生ENDLESS WAYの始まりを飾るにふさわしいナンバーであり、僕ら世代には
勇気を奮い起こしてくれるナンバーでもある。
Blowin’
次回は、文句なしの名曲
Family にスポットを当てる。