2011年07月23日

●ENDLESS WAY 楽曲解説(Band Goes 篇)

●ENDLESS WAY 楽曲解説(Band goes on 篇


妙に印象的なOgurixの弾くギターフレーズから始まるナンバー。

Band goes on

ブルージーに乾いたSinのギターが重なり、
グルーブ感たっぷりなhide kidのベースが絡まり
Yaziが叩き出すビートによ って
4人が乗った楽器車ENDLESS WAY号が長い道のりを走り出す
そんな光景が目に浮かぶようなナンバーだ。 (渋谷陽一郎)


夢中になれる時間って、いずれは終わるわけで、、、


●ボトルネックがいい味を出してますね。
Sin 「いやいや、、、、。なんつーか、まだまだです」
hide kid 「この曲はデモレコーディングやり始めた最初の頃でさあ、ぶっちゃけSinのプレ
イにまだ硬さがあるな」
Ogurix 「レコーディングにも俺にも慣れてない」
Sin 「なんか、色々アレンジ試しながら録音してったから、、、」
Ogurix 「やたら注文の多いバンマスにむかついてたんだよな?」
Sin 「うそ、うそ!そんなことないって」
hide kid 「そうか、、、、俺はよかれと思ってお前にアイデアを出してるつもりでいたんだが、、、」
Sin 「だから、むかついたりしてないってー」
●ふふふ、おもちゃにしてない?
Yazi 「ははは、まーこれがうちらの愛情表現なんで」

●そう言うYazi のドラミングなんだけどね、、ルーズとは言わないけど、なんて言う
かこうおっきなグルーブを感じさせるプレイがすごい新鮮な感じしたんですが

Yazi 「おお。そうすか。さっきのSinの話にもつながるんだけど、まだかっちりアレンジ
まとめる前に録り始めたからさ~、テンポも微妙で。」
●あとからオーバーダブするパートと違って、まずリズムの根幹を担うわけだよね?
Yazi 「そうなんだよ!(突如怒りだす)この人達は、あとからいっくらでも気にいらなき
ゃ録り直し出来るしね。しかもこっちは全体で仕上がる状態がわからないまま、他
のパートをあくまでもイメージで想像しながら叩くわけ。」
Ogurix 「おっと、ここでYaziの日頃抱えた鬱憤が爆発か?」
Yazi 「(笑)ま、ドラマーの宿命ですが。ん?俺は何を言おうとしてたんだっけ?」
●えーと、テンポが微妙、とか、、、
Yazi 「あ!そうそう。だから、色んなアレンジによって、気持ちいいグルーブ感じるテ
ンポって変わるからさー、この曲は俺としては初めはもう少し早いテンポで叩くイ
メージがあったわけさ」
●あ、そーなんですか?
Yazi 「うん。だからバンマスと作曲者がこのテンポが良い!と頑なに主張され て、、、」
Ogurix 「あー、バンマスと俺にむかついてたんだー」
hide kid 「そうか、、、俺はよかれと思って、、、」
Yazi 「はいはい。」
●じゃあ、結構異和感を持ちつつ叩いてた、とか?
Yazi 「んー、異和感とゆーか、迷い?なんか遅すぎんじゃねーか?と」
Ogurix 「ふふ。Yazi が今ひとつこのテンポに疑問持ってるのはわかってたけどさ、俺の
中では、この感じが見えてたから、、、、」
hide kid 「そもそもあくまでもデモだからさ、納得できんでもとりあえず叩いてくれ、と。仕上がればOgurixのイメージ見えるから、つって。」
Ogurix 「要はそれが目的でやり始めたわけで、、、」
●なるほど。作品としての完成形を目指したわけじゃない、と。
Ogurix 「そうそう。ま、渋谷に聴かせといてなんだけどさ、当初はホント外に出すつもり
はなくて」
●それは渡してくれた時も言ってたよね、まだ仮の音だけど、こんな方向性でまたや
り始めることが見えるんじゃないか?って。

hide kid 「ある程度カタチになってきたかなー、と思いつつ、客観的にどう聴こえるかな? っていうのが知りたかったんだよね」
●はいはい。で、光栄にも部外者では初のリスナーに選んでいただきまして。
Yazi 「俺の話に戻っていい?」
●(笑)どうぞどうぞ、別に忘れてたわけじゃないですよ。
Yazi 「で、、、、、なんだっけ?」
Ogurix 「おーい!」
Yazi 「うそうそ、だから、このテンポにイマイチ迷いつつ叩いてる感が、デモとは言え、
俺としてはちょっと、、、」
●納得できない、と。
hide kid 「本チャンの俺のドラムはこんなもんじゃないぜ、と」
Yazi 「まーまー、そんな偉そうに言うつもりじゃないけども」
●わかりました。Yaziのドラム職人魂ですね。

●hide kidのベースなんですが、この曲のプレイが一番のびのびしてるように僕は
感じたんですけど。

hide kid 「そお?やっぱ指弾きの方が確かにフレージングとかいちいち考えずにやれちゃ
うってことはあるかもな」
Ogurix 「俺は全部指にすりゃいいじゃん、って思うんだけど」
hide kid 「やっぱり、曲によってピッキングのアタックがないと辛いってことがあるわけだよ」
●でも、この曲のグルーブ感を生み出してるのは、hide kidの指じゃないかって僕
は思いましたね。

Ogurix 「お~、魔法の指か」
Yazi 「この指がどれだけ多くの女性を泣かせてきたことか、、、」
hide kid 「って、おい、こら!いい加減なことを」

●歌の内容は、もうそのまま?テーマ オブ エンドレスウェイ とでも言うか。
Ogurix 「そーだねー、オンボロワゴンに楽器積み込んでツアー回りながら、道が悪いだ
の音がうるせーだのガヤガヤ言いつつ楽しんでるバンドの歌?」
「手にした途端に一瞬の夢になる
     二度と来ない夜 消えないでよマジック」 なんてフレーズが切ないですね。
Ogurix 「まあ、音楽に限らず、楽しい時間、夢中になれる時間って、いずれは終わるわ
けで、、、。でも、どうせ終わるんだから求めたって無駄じゃん、とか考えて生きたく
はないよね」
hide kid 「ガキみたいにその瞬間を欲しがり続けて、、、」
●魔法の瞬間を追い求めてる、と。ナビついてないオンボロで。 (笑)
Yazi 「地図すら、持たずに」
Ogurix 「ガソリンもあとわずか、だって」
hide kid 「おいおい、大丈夫か?辿り着けるのか?」
Sin 「とりあえず、ガソリン入れようよ」
Ogurix 「先は長そうだしな」
Yazi 「じゃ、ワリカンで」



ENDLESS WAYの作品たちのバリエーションの広さについては、以前にも語ったけれど、
この 「Band goes on」を聴いて、またひとつ新境地を開いたな、と感じさせてくれた。

Just like a kid!
We are goin' own way !


なるほど、我が道を行く4人のオヤジたちは、子供のように純粋で貪欲な好奇心を原動力にして、
この4人でしか出せない音を求めて、道なき道を行こうというのだ。
そうやって、どんどん新しい景色を僕らに見せてくれながら。
くれぐれもガス欠には気をつけて。



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Posted by ENDLESS WAY at 21:25│Comments(0)●E.WAY 楽曲解説
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