2013年06月26日

●Ogurix talk_31

駆け足の人生 ~HISTORY OF THE EAGLES~

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時は昔、今から37年前の話。
姉貴が持っていたフォークギターを借りて、なんとかコードが弾けるようになりたい!
しかし、指が痛い!ちゃんとした音が出ない!
AとEはなんとか出る、F?無理無理。B? 痛い、痛い、痛い。
と、ひとり悪戦苦闘していたOgurix少年

ところが、オレより1コ下のくせにエレキギター弾いて、
しかもバンド組んでるヤツが家から歩いて5分のとこに住んでいやがった。
生意気な野郎だ。
そいつの名はhide-kid
今も相変わらず生意気だ。

オレがFすら弾けないというのに、そのバンドにはドラマーまでいる、と言う。
そいつがまたオレの1コ下。
生意気な野郎だ。
そいつの名はYazi
相変わらず生意気な野郎たちだ。

以前書いたけど、そのバンド「専売公社バンド」は
TULIPなどの他に洋楽のコピーまでやっていた。
生意気な、、、もういいか。
「Take it easy」イーグルス初期の代表曲だ。
そして、ろくにギターも弾けないオレが権謀術数の限りを尽くし、
人の良いH山君からボーカルの座を奪い、初めて歌った洋楽でもある。

前置きが長い!
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昨年デビュー40周年を迎えたイーグルスのデビューから1980年に活動を休止するまで、
そして14年後活動を再開してから現在まで、
を2枚のディスク3時間にわたって収めたドキュメンタリー。















のちに数々のヒットソングを出すドン・ヘンリーとグレン・フライが
曲の書き方すら知らなかった時代から始まり、
名盤「ホテルカリフォルニア」で音楽シーンのトップに立ち、
やがてバンドが崩壊してしまうまでを描いたディスク①。

リンダ・ロンシュタットやジャクソン・ブラウンといった友人たちの証言に始まり、
ありがちな利益配分でもめたアサイラムレコード代表デヴィッド・ゲフィン
(アーティストにうまいこと言ってしっかり搾取するオヤジ)や、
そんな金に汚い連中からメンバーを守り、誰よりもイーグルスを愛し、
メンバーから絶大な信頼を得ているマネージャー、アーヴィング・エイゾフ(彼の存在がなかったら、
イーグルスはあそこまで大きくなっていなかったんじゃないだろうか)
その他、プロデューサー、ジャケット撮影のエピソードを語る写真家、
当時のカリフォルニア州知事などの証言をはさみつつ、
メンバーがかなり赤裸々にドラッグ、金銭トラブル、
メンバー間のパワーバランスなどいかにして人間関係がおかしくなっていったのかを明かしていく。
もちろん、「呪われた夜」「ならず者」「ホテルカリフォルニア」「駆け足の人生」
「テイク・イッツ・トゥ・ザ・リミット」等々、名曲の数々のライブシーンをはさみながら。

オリジナルメンバーのランディ・マイズナーとバーニー・レンドン脱退の経緯も当人たちが語り、
その当時の映像で裏付けされていく。
活動休止の決定的な原因はグレン・フライとドン・フェルダーのマジ喧嘩なのだが、
それがなんとコンサートの真っ最中。
客席にはわからないように平静を装って演奏しつつ、
「てめえ、これ終わったらマジでぶっころす」
「はあ?偉そうに、やれるもんならやってみろや、こら」
的な罵り合いをする音声がしっかり残っていて笑える。
そして、実際にコンサート終了後フェルダーがフライのギターを粉々にぶち壊し、
そこからイーグルスは14年間の活動休止となる。
ま、
この喧嘩がきっかけではあるのだが、そうなるまでの色々こそが本当の原因であって、
そこらへん是非見て下さい。
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そして、ディスク②。

ソロとしてもヒットを飛ばすグレン・フライとドン・ヘンリー。
それに対して、
ほっぽり出されたかたちのティモシー・シュミットは、
バックバンドやハイトーンボイスを買われメタルバンドで歌ったり、
なんとか食いつなぐのが精一杯。

ジョー・ウォルシュにいたっては、ドラッグとアルコールでぼろぼろに。
(ジョー・ウォルシュがいい味出してます。暴れん坊キャラなんだけど、実はめっちゃ繊細)
活動再開を切望するマネージャーのアーヴィングがそのためにはなんとしても
ジョーをクリーンにせねば、と頑張り、結果ジョーはリハビリに成功する。

そして、また5人で立つステージ。

14年ぶりに音を出すステージ袖で、緊張しまくってるのがわかる。
だが、終わってみればこの5人だからこそ生み出される音楽の力。
そのまま、世界ツアーに出れば各地で大盛況。
98年にはロックンロールの殿堂入りを果たし、めでたしめでたし。

とは、いかず。
またひと悶着あり~の、それ乗り越え~の、9・11あり~の、新作出し~の、
(「ロング・ロード・アウト・オブ・エデン」傑作)今またバリバリ活動中。

なんたって、アルバムセールス1億枚超えちゃってるバンドだからね、
動く金も人も半端じゃないわけで、そこに蠢く薄汚い人間模様の全ては見せていないかも知れませんが、
山あり谷あり。人生色々。

でも、最後にイーグルスをつなぎとめたのは、音楽の力だ、と。
ジョー・ウォルシュを廃人寸前から救ってくれたのは、またあいつらと音を出せる、という希望だったし、
ソロで売れて自由気ままにやれているグレン・フライが喧嘩したやつとまたバンドやろうと思わせたのは、
イーグルスでしか生み出せない音楽がやっぱり何よりも好きであることに気がついたからだった。
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実際、次々に流れる名曲たち、本当にイイんだわ。
絶品のハーモニーと絶妙なバンドアンサンブル。
ドン・ヘンリーの声。たまりません。

柳原のドン・ヘンリー Yaziにまずは貸してやろう。



  


Posted by ENDLESS WAY at 17:52Comments(0)●Ogurix Talk